最近の出来事


    

和光園職員の発言問題と「さゆり荘」への宿泊拒否について(2006.6.2)

・3月27日「和光園と共に歩む会」から園長へ申入れ

2006年 3 月 27 日


奄美和光園長
前川嘉洋 様

奄美和光園と共に歩む会
 代 表  福田恵信

「開かれた和光園」の実現に向けたとりくみについて
                    意見交換の申し入れ

 日頃より,ハンセン病問題の解決に向けてご尽力されていることに心から敬意を表します。また,先月15日から17日まで実施されました奄美ハンセン病問題フィールドワークでは,お世話になりました。
 さて,今回のフィールドワークで和光園訪問の際に,「さゆり荘」での宿泊を拒否されたこと,福祉室長の説明に多くの問題点が含まれていることが,九州・沖縄同朋運動推進協議会から連絡がありました。「奄美和光園と共に歩む会」でも検討を進めて参りましたが,この件に関して和光園と協議をする必要があるという結論に至りました。
 まず,「さゆり荘」への宿泊拒否に関しては,フィールドワークの現地メンバーに「共に歩む会」の幹事も入って準備を進め,事前に何度もお願いをしてきましたが,「手続きの関係で」という説明を受けました。それで事務的不備で宿泊できなかったと思っておりましたが,2月末日には,再び学生が「さゆり荘」に宿泊できない事態が起きたということを聞きました。歴史的な裁判勝訴判決以降も,全国でハンセン病に対する事件や人権侵害などが起きており,真のハンセン病問題の全面解決に向けて,啓発・学習・交流の場として「さゆり荘」を活用していく必要があると考えてきましたが,今回のことで「さゆり荘」への宿泊を含めた活用のあり方について,大きな疑問を感じています。
 次に15日に自治会室に参加者一同集まり,福祉室長の和光園の説明と入所者の牧園忠義氏よりお話をしていただきましたが,福祉室長から和光園についての説明に関しては添付資料で指摘したとおり多くの問題点を含んでおり,「歩む会」として看過できない状況です。
奄美和光園を紹介するパンフレットには「開かれた和光園」「和光園と地域社会とのバリアがなくなって,自然な交流が深まっていくことを望んでいます」と明記されていますが,これらのことは明記されたこととは反対の方向に歩いているのではないでしょうか。
今回の件につきまして「共に歩む会」では,園長ならびに福祉室長との面談を下記の通り行いと考えております。時節柄お忙しいこととは存じますが,ハンセン病問題の解決のために何卒時間を作っていただきたくお願い申し上げます。


1 と き   2006年 4 月 6 日(木)
     ※ 時間につきましては,そちらのご都合をお知らせください。また,日にちに
       関して不都合な場合は協議の上決めさせていただきたいと考えております。
2 ところ   奄美和光園
3 内 容   「開かれた和光園」の実現に向けた諸とりくみについて

 

 

 

                

 


添付資料の概要

◆発言の問題点
@ 「さゆり荘」への宿泊をお願いした際に,「宿泊施設『さゆり荘』は,入所者が亡くなった時の遺族待合所・宿泊所である」と,「さゆり荘」の使用についてこれまでと違う主旨の発言をしている。

A 「入所者の意見を尊重し,今回のフィ−ルドワークはお断りしたはず。自治会室での説明,園内説明と園内立ち入りを許可したのだから,『さゆり荘』宿泊の件は勘弁していただきたい」と,園内の説明と立ち入りに関して「無理なお願い聞いてやった」という認識が伺える。

B フィールドワークで園内の見学を申し入れる際に,個人情報保護法を持ち出して,「勝手に園内,国の土地に入ってもらうと,管理する側として困る部分もでてくる」と園内に入ることを規制するような発言をしている。

 C 「らい予防法」違憲国家賠償請求訴訟の熊本地裁判決での原告勝訴に関して,「国との和解」と表現しこの問題に関する認識不足である。

D 「『らい』のことについてはみなさんの方が詳しいと思いますので・・・」などと「らい」という表現を数回使用した。「らい」ということばで差別されてきたということから,「ハンセン病」と言い換えてきた歴史がある。ハンセン病問題についての認識が疑われる。

◆対応について
その後の園内の説明では,福祉職員によるメインストリートのみの案内で,火葬場跡,旧解剖・霊安室,旧納骨堂などは案内しないなど,ハンセン病問題についてきちんと説明をしようとする姿勢が見られなかった。


・2006年5月2日 園からの回答

     
   


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