「あつい壁」上映会とパネル展・アンケートのまとめ(2005.11.2) 映画「あつい壁」上映時のアンケートまとめ!
・私がもし映画のような状況にあったら、賛成できるか分かりません。 (30代・女性)
・昔みたような記憶があるのですが… ‥違う映画だったのか。 差別、偏見、部落問題が取りざたされていますが自分がその立場ではないので遠い事のように感じていました。和光園があり、その人たちと接することで、ハンセン氏病の事を理解しようと努力しました。今私は看護師をしています。世の中どうして戦争をするのでしょうか? 愛と平和と民主主義を!(40代女性)
・子供をもつ身だからこそ差別する気持ちがわからない(60代女性)
・差別が人の命を奪うことを改めて実感しました。この世から差別がなくなることを願って闘っていきたいです。中山監督の「科学が感情に負けた」という言葉が心にズシリときました。差別の問題は、なかなかなくなりませんがすこしづつ解放される、できるとりくみをしていきたいと思います。(30代女性)
・思っていた以上に、ハンセン病への偏見があることにおどろき、ショックでした。 今小学校の子供がいますが、全くふつうに、和光園のみなさんと接していてうれしく思います。(40代女性)
・自分ならどうする、となんども問い掛けました。(40代女性)
・とても胸をうたれる内容で考えさせられます。子供をもつ親として、社会人としても自覚していきたいと思います。映画の俳優さん方も皆さんすばらしいと思います。 大変意義ある、価値ある作品ですね。(30代女性)
・科学が感情に負けた。差別は自分の身に降りかかってきたときに表面化する。(あれとこれは違う…)など。中山監督の言葉が身にしみました。映画は以前から見たかったもので、とても興味深く見せてもらいました。自分の内なる差別性を常に頭におきながら毎日の生活、学校の中で、人権や、ひとりひとりの幸福を考えていきたいと思います。(40代女性)
・差別の思想は人間として、一番の恥です。よい映画をありがとうございました。 なお宣伝がたりない。赤木名在住です。(60代女性)
・ハンセン氏病については知っているつもりだったし病気への差別についても知っているつもりだった。しかし、これほど厳しい差別だったということを通して、またあらためて実感することでした。入所者のかたのお話を伺ったこともありましたが、視覚に訴える映像を観ることも大事だと思いました。もっと多くの人たちに観てほしい。一緒に考えていきたいと思いました。(40代女性)
・最初に監督の映画を作った思いも聞けて大変よかったです。映画の中で、子供たちまでも差別になっている状況があまりにも生々しく本当に考えられさせられました。私にできることは、今日感じたことを一人でも多くの人に伝えることだと思っています。ほんとうにありがとうございました。(30代女性)
・ハンセン氏病については、元患者さんの講話や本で知識としては持っているつもりであったが、今日この映画をみて改めて考えさせられるものがあった。このことを職場等でも意識づけをはかっていきたい。(40代女性)
・あんなひどい反対運動(子供を学校に入学させない、ハンセン病になった人々に対する差別ではなく、その子供たちのことに驚いた。あの人たちの心を気の毒に思った。そうした中で理解をしめしつつ生きている人々に敬意を持った。勇気があると思った。私は元ハンセン病者であるが目の前にハンセン病の人がいる現実では「うつらない」といわれても「こわい」 とおもうだろう。それが正直なことばまた考えだと思う。良い悪いは別にして・・・。 カラーでもうすこし大きい普通の映画がほしい。(80歳女性)
・まだまだ差別があるかもしれない。自分ではその様な事はないのにと思う。(70代女性)
・私は奄美に来て、和光園の存在を知るまで、ハンセン病についてくわしく知りませんでした。差別は今も現にあるとおもいますが、私たちの一言一言、一歩一歩でなくしていきましょう。あらゆる差別のもとである身分差別(天皇制)をなくさなくては、すべての差別はなくならないとの住井すえさんのことばをおもっています。 宣伝が全然行き届いていませんでした!(60代女性)
・今まで差別は、知識のなさが生むものだと思っていたけど、改めて人の心の複雑さを痛感しました。この映画を観て「うつるわけではない、でもなんだかイヤだ」そんな心が自分の中にもあるんだと気づけただけでも良かったと思います。(20代女性)
・むずかしかったです。(10代男性)
・差別をなくそうとしてもそれは無理だろう。自分を正常と自覚するには他者を異常と認知するしかないのだからだ。(20代男性)
・映画を観ての感想です。(40代男性) 短歌 病い持ち、生まれてきたに我が身をば案ずる郷(さと)は、この世にはなく
してぼくは正解だと思います。これを知ればみんなが納得すると思います。(10代男性)
・今はハンセン病は少なくなっていますが昔ハンセン病にかかった人たちがどんな思いをしてくらしていたのかこの映画でわかりました。差別というものは昔も今もまだ残っていますがいつの日かこういう差別などがなくなりみんなが平和でふつうにみんなとくらしていけるように僕たちが作っていきたいと思います。(10代男性)
・二度目です。 「ハンセン病」‥・教師の姿勢を問う映画です。 「親にならなければわからない」このことばが本音とたてまえ、理想と現実なのか。 差別にたちむかう人でありたいと思っています。 ぜひ子供と教師一緒にみせたい。ありがとうございました。(中学校)
パネル展アンケートまとめ!
パネル展を見ての感想や意見
@ らい予防法(1953年制定)を経過して,らい絶滅こそ国の策だと強制隔離療養所で規則に絶対服従させ,本名を奪い仮名を強制して死後の死体解剖を義務づけ,逃亡防止の服装を強制し,断種・強制堕胎を強要され,患者は長年にわたり人権を国家によって侵害され続けた。国家権力による患者の人権侵害は許すことはできない。 医療の進歩で治療で治癒する時代になっても人権侵害が続いたことに憤りを感ずる。らい予防法闘争を経て,2001年5月11日に「らい予防法」違憲国賠訴訟が全面勝利したことを喜ぶ。 【60代,男性】
A 生まれた子どものホルマリン漬け,藤本裁判のえん罪,人間としての権利を与えられない,そういう風にしてきたのもまた人間であるというのが悲しい。同じような過ちを犯さないようにしなければならない。 【30代,男性】
B とてもひどい差別があったことを知り,大きな怒りを感じました。また,今でも厳しい社会の目があることに対しても,何とか早く解決できるように協力していこうと思います。 【40代,男性】
C12歳の少年の詩にある通り,“人間は人間らしく”本当にそうだと息います。気づいたら謝り,認めることこそ大事です。 【40代,女性】
Dひどい現実があったことを,少しでも多くの人に知ってもらわなければならないと思う。今でも,ハンセン病に対する差別はある。頭で覚えることはできても,本当に理解していないために差別がなくならないのだと思う。 国の政策が悪かったために,どれだけ残酷なことが行われたか,世の中の人が知らなければ,いつかまた同じような誤りが起こる。ねばり強い活動が必要だと考える。 【30代,男性】
E 世の中には,たくさんの問題があって,差別の話をあまりにも多く聞くものだから,自分の心が少しマヒしてしまっていたのだと思います。 パネル展を見て,本当にあったことを知りました。 【20代,女性】
F 報道等で知るよりも,こうして人のドラマとして知ることにより,より身近なこととして感じられました。 自分たちは,社会をよりよくするために何ができるか心に留めていきたいと思います。 パネル展示にあった,天皇崇拝の歴史と「敬天愛人」の文字が印象的でした。【30代,男性】
G 人間が同じ人間に対して毒害をもたらすような差別は断じて許せません。もっと一人ひとりが,ハンセン病に対しての科学的な知識と,これまでの患者たちの苦しみについて学ぶ必要があると思います。
【20代,男性】
H ハンセン病に対する偏見・差別の実態を知ることができた。二度と悲劇が起きないように,ハンセン病について理解・学習を深めていきたい。 【30代,男性】
I ハンセン病患者の方たちのおかれた苦悩の歴史がよくわかり,胸が詰まる思いがした。自分自身がどこに立っていたのかを振り返り,差別をなくすための活動を行っていきたい。 【40代,男性】
企画・運営について気づいたこと @
このようなパネル展等をこれからもっと増やしていくことを願います。 【20代,男性】 A 今日の企画を立ち上げてくださり,有難うございました。 【30代,男性】 B 奄美和光園が近年一般外来診療もなされ地域医療に貢献していることは,将来の展望を示している。 社会復帰もなされて,啓発活動の今後の継続を期待したい。 【60代,男性】 C 一回きりの企画ではなく,今後もこのような企画を継続して欲しい。 【
30代,男性】
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