最近の出来事


 

故郷訪問事業行終わる!(2005.10.9)

          

 今年の里帰り事業の日程は全て終わりました。

昨年同様鹿児島県出身者は北は多磨〜南は愛楽園から来ました。
最後の日に「鹿児島県庁訪問」いたし、県のハンセン病入所者に取り組む姿勢を伊藤知事よりお言葉を頂きました。
知事は県と致しましては、皆様の偏見と差別等を無くす為に「故郷帰り事業」他色々な形取り組んでいる事を説明された。
それに里帰り一行側は、岩川会長(星塚)挨拶後に県人会長挨拶他数名が挨拶致しました。
私は里帰り見直しの「要請書」を読み上げました。県側は知事を始め保険福祉部長の吉田紀子先生他健康増進課長の園田俊秀氏他数名が対応致しました。
里帰り一行は、県にお礼の挨拶を済ませ、それぞれの園へと帰途致しました。
最後に鹿児島県は他の県よりも故郷帰りには、十分に配慮されていて感謝いたします。
私どもハンセン病入所者も安心して、今後の療養生活が出来ると思います。感謝の一文字です。

2005年10月5日

鹿児島県知事
伊藤祐一郎 先生

奄美和光園
森山一隆

要   望   書

  謹啓  秋冷の候、伊藤知事におかれましては、ますますご清祥のことと拝察いたしお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てを賜り、ありがたく厚く御礼申し上げます。

  また県と致しましては、平成の市町村合併を控えご繁多のことと拝察いたします。
そのようなご多忙の中「ハンセン病入所者」にご理解頂き、本日北は東京都から、南は沖縄県の鹿児島県出身の方々がここに参集いたしております。一昨日から本日まで、霧島めぐり観光また水族館等を見学いたし、楽しいひとときをすごさせて頂きました。県の「ハンセン病療養所入所者」への深いご理解のもとで、このような楽しい旅行をさせて頂きましたことには深く感謝致しております。

  しかしながら、90年の「隔離生活」を強いられてきた者たちの中には、何十年ぶりの肉親との面会や、親類縁者への墓参など、未だかなわぬ思いを抱き続けている入所者も少なくないと拝察しております。「兎おいしかの山/小鮒釣りしかの川」と、私たちは事あるごとに歌ってきました。こうして里帰り事業に参加することで、同じ県出身の療友たちとの再会を喜び、故郷に近い山河や観光地の振興ぶりに胸を熱くしても、その先わずかのところにあるはずの、自分の生まれ育った町や村へ行ってみたいというささやかな願いさえ、多くの入所者はかなえることができずにいます。私は、里帰り事業と致しましては、これまで通りの縦割り、一括の事業ではなく、そうした入所者たちの個々の思いや希望も取り入れ、きめ細やかな対応をしていただけたらと切に願っております。

  県におかれましては難しい要望とは重々理解いたしておりますが、是非県の方でご検討頂きまして、今後の故郷訪問事業におかれましては、そのような計画も視野にいれながらご検討いたしていただきたい旨を、ここにお願い申し上げます。多分限られた数になると思いますので、ハンセン病の支援団体等のお力を頂きながら是非実現できる故郷訪問事業計画をひとつ宜しくお願い申し上げます。

  最後に21世紀の鹿児島県のリーダーシップを取ります伊藤知事に置かれましては、お身体に十分に気をつけらまして、現在山積いたしております諸問題等の解決にご尽力されますようお願い申し上げます。また知事ご自身のご健康を祈念いたし、要望に代えさていただきます。

謹白



2005.10.09・南日本新聞朝刊

 

ハンセン病/「療養所の将来議論を」=元患者ら、伊藤祐一郎・鹿児島県知事と懇談

 鹿児島県出身のハンセン病元患者や県内療養所の入所者五十六人が五日県庁を訪れ、伊藤祐一郎知事と懇談した。元患者は、「高齢化で入所者が減る療養所の将来を一緒に議論したい」「生まれた町への個別訪問を支援して」などと訴えた。

 伊藤知事は懇談の冒頭、「皆さまの苦難を重く受け止め、名誉回復と社会復帰の促進に全力で取り組んでいる」とあいさつ。啓発講演会や親子療養所訪問など県の事業を紹介し、参加者の意見に耳を傾けた。

 知事との懇談は、県が企画した出身者らの古里宿泊旅行の一環。参加者は三、四日の両日霧島に泊まり名所を回った。同事業は今年で四回目。

 大和町出身の河野嶺義さん(65)は熊本・菊池恵楓園から母親と参加。「二人で旅行した記憶がない。この機会がなければ実現しなかった」と喜んだ。県などによると、参加者には十五年ぶりに帰郷した人や、温泉に入ったのが三十数年ぶりの人もいたという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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